ハマノホテルズ │ HAMANO HOTELS

温故湯新

〜創業の歴史と新たな夢への軌跡〜

想いをつなぐ。軌跡寫眞館 想いをつなぐ。軌跡寫眞館

定山渓の古きを温ね、新しいホテルの姿に思いを馳せる― 定山渓の古きを温ね、新しいホテルの姿に思いを馳せる―

昭和21年(1946年)、定山渓で旅館を始めた。その後初代・濱野邦喜(はまのくによし)はみずから温泉源を掘り当て、定山渓グランドホテルを開業しました。今、新たな夢に向かう私たちのホテルの軌跡を慶応2年(1866年)の開湯から2世紀となる定山渓温泉の歴史とともにご紹介いたします。 昭和21年(1946年)、定山渓で旅館を始めた。その後初代・濱野邦喜(はまのくによし)はみずから温泉源を掘り当て、定山渓グランドホテルを開業しました。今、新たな夢に向かう私たちのホテルの軌跡を慶応2年(1866年)の開湯から2世紀となる定山渓温泉の歴史とともにご紹介いたします。

初代・濱野邦喜(はまのくによし)
高級路線の遊べる温泉ホテル 昭和51年、定山渓の未来観測 高級路線の遊べる温泉ホテル 昭和51年、定山渓の未来観測

豪華絢爛、「瑞苑」誕生

定山渓グランドホテル、定山渓ニューグランドホテルの二大温泉ホテルを完成させた邦喜は高価格化路線を突き進んでいましたが、昭和50年(1975年)になると、戦後一貫して順調に伸びてきた北海道観光は全国的な不況の波に飲み込まれていきます。「このままでは定山渓温泉はさびれてしまう」という危機感を抱いた邦喜はいち早く、他のホテルとの差別化に取り組み、グランドホテルで「世界のショー」としてスペインのフラメンコや、台湾から民族舞踏団を招くなど、娯楽色を強めていきます。そしてこの成功によって発想を転換し、定山渓温泉を家族で楽しめる観光地にすると決意します。社員の手作りで定山渓くま牧場には子供が遊べる施設を、自然林にはアスレチック遊具を配置しました。ホテルにはゴンドラなどを備えた700席のレストランシアターを増築。温泉は滝や砂風呂、流れるプールや子供用の温泉などに加え、熱帯魚が泳ぐ水槽も備えた1500平方メートルのジャングル風呂を新設し、楽しく遊ぶ温泉を全面的にアピールしていきました。

豪華絢爛、「瑞苑」誕生
お客様からのお礼状励みに初志貫徹。やっと定山渓トップのホテルとなった
レストランシアター・砂風呂・熱帯魚が泳ぐ水槽・ひょうたんプール

邦喜の”見回り“

全国の旅行客から高い評価を得るようになった定山渓グランドホテルは宿泊施設だけでなく、周辺の整備にも邦喜の新しいアイデアを盛り込んでいきます。庭園にはバラの花壇や自然石を組んだ池、三段に流れ落ちる滝などを作り、高さ4メートルまで吹き上がる噴水は12通りに変化するだけでなく、夜は7色に輝く仕掛けまで施しました。そして、邦喜は毎朝6時に2つのホテルの中を一周し、気づいたことを細かく、スタッフに指示。夕方、再び館内を訪れ、指示が改善されているかどうかを確認する”見回り”を生涯、休むことなく続けました。何事にも妥協を許さず、自身の家のように愛着をもって、2つのホテルを育てていった邦喜の思いの丈が伝わってくるエピソードといえます。

情緒豊かな三段に流れ落ちる「瑞苑の滝」

大噴水庭園・テニスコート